現水展『協会賞』受賞作品について技法など

第64回現水展『協会賞』受賞の作品『風立ちぬ』は

秋風の気配にハッとする墨美神を描きました

手にしているのは瑞果、ザクロです



毎回一枚の絵の中に、いろんな水墨画の技法を組み合わせていますが、

今回は新しい技法として、落水紙のコラージュを加えました。

きっかけは浮世絵の空摺りです。

空摺りとはエンボス加工によって、模様を浮き上がらせる技法です。



水墨画は薄い和紙に描いて、裏打ちの工程(アイロンをかけるように伸ばす)を経るため、

どんなに凸凹でもフラットな仕上がりになるので、

なんとかそれに近い表現はできないかと思案した結果、

花模様の落水紙を貼ることを思いつきました



120号と大きな作品ですが、遠くから眺めるだけでなく、

作家の目線まで近づいて観ていただくと、新たな気づきがあると思いますので、

深く見つめていただければ幸いです





肩の不調を抱えて臨んだ書き直しなしの一枚で受賞できたことはたいへん幸せなことです。

が、本音をいえばどんな時も、一番を目指して自分を奮い立たせて挑戦しています。

誰もがそうだと思うけど、今できる自分の最高のものを表現したいし、

その仕事も認めてもらいたいと思っています。



そして作品の発表の場では、いろんな人の目を通して、

それぞれの目で感じたものを聞かせてもらって次の創作に活かしたいと望んでいます。



なので

画廊のお客様は熱心に作品について話をしてくださるので本当に有り難く、

いろんな気づきを与えてくださるので、いつも、いつも感謝しております

ありがとうございます



それから今回は外部審査員の方とお話ができて、

気持ちに今一度火を灯してもらえました。

毎回受賞はしているけど、それ以上になれないのは何かが欠けているのではと思っていた旨を素直に伝えたら

『欠けているものなんて、ない』

『筆も墨も使えているし、毎回新しいことに取り組んでいる』

と言っていただけたので、パワー充電できました。



ちゃんと観ていてくれる人がいるから、頑張れる


です。



引き続き研鑽に努めますので、応援していただければ有り難いです

どうぞよろしくお願い致します


【第64回 現水展】

〈入場無料〉

会場:東京都美術館(上野)

会期:10/8(水)~10/14(火)9:30~17:30・最終日15時閉展

主催:現代水墨画協会

後援:文化庁、東京都、上野の森美術館




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墨美神のことだま

Japanese Sumi ink painter 大臣賞受賞 水墨画家 樋口鳳香の描く"墨美神®︎(登録商標)”は かつてない水墨による美人画の表現 墨のにじみという偶さかに悠久の美を見つめ かぐわしき美神たちを表現します 着物を着付けるように表装する創作掛軸 『墨美神®︎きもの掛軸』『墨美神®︎着物カルトナージュ額装』など展開 live painting、展覧会情報を発信します

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