創作の工程を少しお見せします『墨美神®︎きもの掛軸』

大晦日も、元旦もなく、ひたすらに表装作業を続けてきた『墨美神®︎きもの掛軸』。

ようやく仕上りの目処が立ってきました。

12月のアート百華展以降、毎日毎日、朝から夜中まで、

年が暮れても明けても表装作業をしてきました。

それだけの数の作品を仕上げた、ということでもありますが…。

『墨美神®︎きもの掛軸』とは、

着物地に描いた『墨美神®︎』に、着物を着付けるように着物裂地を重ねていく、

樋口鳳香のオリジナル創作掛軸です。

それぞれの画に合わせて、贅沢な訪問着や紬など裂地をコーディネートしていくので、

反物選びから考えると半年ほどの時間がかかっているように思います。

作品はもとより掛軸表装を含めて、樋口鳳香の手仕事によるもので、

世界に二つとない唯一無二の作品となっております。


本日は、その作業の工程をちょっとだけお披露目しますね。



軸棒や表木(掛軸の上の部分)を切るため、鋸(ノコギリ)を使う作業があります。

ノコを引く作業はできるんですが、

『家に鋸がある』という状況ホラー映画の夢を見そうで怖かったので、

これまでは糸鋸でせっせと切っていました。

が!糸鋸だと切るのも物凄く時間がかかるし、ガタガタな切り口になるため

ヤスリ作業も半端なく時間かかっていました。

今回は「OLFAの替刃式クラフトのこ」を使ったので作業が以前よりちょっとだけ捗っています。

肩凝りも少しは解消されたかな。



金槌を使う作業もあります。

美しい着物地の裂地を切りついで、耳折もして、総裏もつけて、軸棒も、表木もつけて、

こんなに麗しくに仕上がった最後の最後に、

カン(軸紐を通す部分)を打ちます。

「失敗したらどうしよう!私にはできないっ!」

と思いつつ、まあ頑張ってます。

怖がっているとやはりカンは曲がりますので、

真っ直ぐに打つには、やはり無我の境地に至らないといけませんね。

掛軸表装は、たくさんの工程を経て仕上げていくので、

こだわり出すと、新しいアイディアは泉のように湧いてきて、本当にきりがないです。

今回は軸装に合わせて、紐に薄鼠も使ってみました。

モダンな仕上がりで気に入っています。

飾って目立つ部分ではないけれど、飾るとき、仕舞う時に「はっ」とする部分です。




贅沢な裂地をふんだんに使った『墨美神®︎きもの掛軸』

今回もかなり価格を抑えてご提供いたします。

どうぞよろしくお願い致します。

アートソムリエ山本冬彦氏 推薦作家による

【日本画グループ展 春はやて】

会期:1/25(火)~1/30(日)

11:00-19:00 ※最終日17:00まで

会場:The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)

作家紹介ページ:

https://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT225/haruhayate.html



墨で描く、かぐわしき美神たち

個展【樋口鳳香・墨美神展】

会期:2/16(水)~2/22(火)

12:00~18:30 ※最終日は16:00閉場

会場:銀座画廊 美の起原



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墨美神のことだま

Japanese ink painter 大臣賞受賞 水墨画家 樋口鳳香の描く"墨美神®︎(登録商標)”は かつてない水墨による美人画の表現 墨のにじみという偶さかに悠久の美を見つめ、 かぐわしき美神たちを表現します 着物を着付けるように表装する 創作掛軸『墨美神®︎きもの掛軸』『墨美神®︎着物カルトナージュ額装』など展開 live painting、展覧会情報をお伝えします

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