『墨いろ』〜篠田桃紅

ドキュメンタリー番組での凛とした姿、

棘は無いけどキレのある言葉の数々が印象に残っている。

誰にも頼らずに、自分で道を切り拓いてきた人の強さが存分に伝わってきた。

しかし自然を見るまなざしは優しくて。

強き背骨を持つが故に優しい人だったのではないだろうか。



美文家で秀逸なエッセイもいくつか残している。

墨の創作に携わる人には、その意味はリアルな実体験を以て

墨が和紙に染み込むように、心に広がり伝わってくるが、

彼女が紡ぐ、哲学的で、宇宙的な言の葉たちは、芸術に関わりを持たぬ人でも

人生に置き換えて立ち止まることのできるものではないだろうか。



『墨は重ねても一回性の重なりで下の墨は消えない。

人が一刻、一日と生きて、一つの生涯となるのと同じように思われる。

人が描くというしぐさには祈りに似た孤独の形がある。』

(篠田桃紅『墨いろ』)



今年108歳。になるはずだった篠田桃紅の

生涯の画業をたどる展覧会がそごう美術館で4月より開催されます。



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墨美神のことだま

Japanese ink painter 大臣賞受賞 水墨画家 樋口鳳香の描く"墨美神®︎(登録商標)”は かつてない水墨による美人画の表現 墨のにじみという偶さかに悠久の美を見つめ、 かぐわしき美神たちを表現します 着物を着付けるように表装する 創作掛軸『墨美神®︎きもの掛軸』『墨美神®︎着物カルトナージュ額装』など展開 live painting、展覧会情報をお伝えします

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